カルフォルニア・レッドウッド施工要領書

1.商品の納材費

※レッドウッドは針葉樹で比較的柔らかい木製品となりますので、荷受や商品移動の際には充分注意してお取り扱い下さい。

 

※商品到着時に納材明細や数量が正しいか、重大な破損箇所が無いかの確認をお願い致します。24時間を越えた場合のこ連絡については、運送保険の適用外となります。また、盗難の可能性、現場内での破損の可能性がありますので基本的に新規こ注文としての処理となります。

 

※商品の梱包材は中身を守る為の物となります。中身商品の破損無き梱包のみの破損について返品や交換は承っておりません。

2.商品の保管について

※現場や倉庫での保管では桟木やパレットを使用して、地面に直接置かないようにして下さい。

 

※外部に保管する場合も上記と同等に地面から離し、夜露や雨に濡れない様に防水性の高いシートをかけて、レッドウッドが水に濡れない様に養生をして下さい。

 

※レッドウッドに含まれる成分(タンニン)は酸性、アルカリ性物質に反応し黒く変色します。又、両物質にレッドウッドが付着した場合も、成分(タンニン)がそれらを黒く汚す場合がございますので、コンクリートの土間上でのレッドウッドの保管や、鉄製品をレッドウッド上に置いての保管は行わないで下さい。

3.商品の施工箇所について

※本商品は日本国内における難燃、防火の処理を施していない無垢の板材となリますので防火区域や準防火区域では使用ができません。22条指定区域につきましては、建築区域所轄の建築主事の推奨する構造を遵守するようお願い致します。

 

※レッドウッドは酸性、アルカリ性の物質に反応し黒く変色することがあります。また、降雨等により水分を吸収すると木口や節の部位からタンニンが赤黒い液状になって流出します。また木の表面に浮いてくることもあります。例えば壁面の1階壁部分がモルタル(アルカリ性)仕上げ、2階壁面がレッドウッド壁材仕上げ(2階、1階が逆の場合も)等のデザインはどちらかの仕上げ面が黒く汚れる場合がありますので推奨致しません。モルタルの箇所がガルバリウム鋼板(酸性)等の鉄製品に変わっても同等の症状が発生する場合がございます。

 

※レッドウッドのデッキ材を使用したカーポート兼2階建てデッキを施工する場合は降雨の際に水が車にかからないような水養生を構造に反映させて下さい。車の塗装にシミを残す場合がございます。

 

※境界フェンスとしてコンクリートブロックやコンクリート擁壁(アルカリ性)上にレッドウッドを施工する場合、降雨によるタンニンの流出でコンクリート部分が黒く汚れる場合がございます。もしこ使用される場合はコンクリート部に撥水剤を塗布して水が染み込まない様な処理を行って下さい。

4.施工時の注意点

〈壁材〉


1/事前チェック
●商品到着時にご注文内容に基づいた数量がお手元に届いたか必ずご確認下さい。

 

●商品到着時に重大な破損が無いかをご確認頂き、重大な破損を発見した場合は24時間以内に各担当者までご連絡下さい。24時間以上経過した場合は破損材の交換は承っておリません事ご了承下さい。

 

●商品自体に重大な損傷が見受けられない梱包資材の破れや傷については、交換等の対象外となリます。

 

●当該商品は木製(無垢)にて損傷し易い為に荷受け時のフォークリフトやレッカーのワイヤー、荷吊リロープ等で傷を付けない様に十分注意してお取り扱い下さい。

 

●現場や倉庫での保管の際は水のかからない場所で桟木や台木の上に保管し地面には直接置かないで下さい。

 

 

2/下地施工
●柱、間柱、胴縁は乾燥した反りの無い物を使用し、下地合板上に防水シートを貼り、防水シート上に胴縁を303mm~455mm間隔で施工して下さい。

 

●外壁の窓周りは防水シート上に防水テープで水が入り込まない様にしっかりと水養生を行って下さい。

 

●胴縁は通気胴縁等を使用して頂くとより下地と羽目板が乾燥し不具合の起きる可能性が減少します。

 

 

3/施工
●天然無垢、節有り、辺材を含む為、色柄が異なります。施工前に仮並べを行い風合いのバランスを確認して下さい。

 

●#711/MG·#477/MGは様々な節が含まれる為、主観によって材料を切り使いして下さい。カットして施工する場合、胴縁間隔に合わせて切り落として下さい。

 

●#711/MGは縦貼り・横貼りが可能です。横貼リの場合は雄実を上に向けて施工して下さい。#477/MGは横貼り専用の商品です。

 

●下記断面図の様に材料の表面に釘打ちをして下さい。#711/MGは幅方向に2ヶ所、胴縁箇所に釘打ちを、#477/MGは幅方向で厚みのある箇所に一か所の釘打ちにて接着剤併用で施工して下さい。

 

●当該商品にはエンドマッチ(木口の実加工)が付いていません。木口を付き付ける場合は、厚み断面方向に斜め45度で斜切りして木口同士をコーキングで施工し、重ね合わせ、幅方向に対して2箇所、フィニッシュネイルで留めて下さい。

 

 

4/養生
●無垢外壁、施工途中での降雨は当該商品の反り、膨らみの原因と成りますので清潔なブルーシート若しくは養生シート等で雨水がかからない様(特に木口部)しっかりと養生を行って下さい。

植村産業株式会社建材事業部

〈デッキ〉


※ デッキ床板をCH2X6 (38 X 140)幕板をCH2X6 (38 X 140)根太をCH2X4(38X89)のダブル(束を挟み込んで使用)、束やデッキ手摺り柱をCH4X4(90X90)にてこ使用下さい。

 

※ 根太ピッチは600mm~900mm以内で施工して下さい。

 

※ 床板に対して幅方向2箇所をコーススレッドビスで根太に留めて下さい。

 

※ 束は直接地面に接することのないように施工して下さい。(束石等をご使用下さい。)

植村産業株式会社建材事業部

5.経年変化について

※ レッドウッドは紫外線や降雨等により、使用をしていくと経年変色が現れます。最初は色が抜け、その後黒ずみ、最終的にシルバーグレーとなります。使用環境により経年変色の時期や状態は異なります。

 

※ 経年変色が現れても表面のコンマ数ミリが変化を起こしているだけで、中身は新築時と同じ綺麗な元の素材の色を残しています。故に経年変色による構造上の問題はこ‘ざいません。

 

※ レッドウッド等の無垢材は外部に長年使用しますと表面の細かな干割れ、木口割れを起こします。また割れの発生する時期は選ぶ事ができません。

6.メンテナンスについて

※ レッドウッド壁材やデッキ材に付いた汚れや埃は先の柔らかい箸(ほうき)や布で落として下さい。1年に1度は柔らかいスポンジで水洗いを行って下さい。その際に高圧な水流での水洗いは行わないで下さい。

 

※ 再塗装は使用する塗料メーカーが推奨する年数で行って下さい。平均的な再塗装時期は2年に1度となります。塗装前には塗装部分の水洗いを行い、1週間乾燥させた後に塗料を塗る様にして下さい。

 

※ 長年使用しますと木が痩せ、ビスや釘の頭が浮いて来ます。必要に応じてビスの増し締めや釘の打ち直しを行って下さい。

 

※ レッドウッド材は部分交換が可能です。材の裏側まで達するような割れが生じた場合はその箇所の部材を交換するようにして下さい。

 

※ 細かな表面のひび割れや木目が立つささくれが生じた場合は、市販の紙やすりで角を落とし滑らかに仕上げて下さい。ひび割れの度合いが気になるようでしたら市販のウッドパテをご使用下さい。

 

 

縦貼り・横貼り


植村産業株式会社建材事業部
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出隅・入隅


※出隅や入隅に役物を使用する場合は、CHデッキ材を加工の上ご使用下さい。

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